謹賀新年

皆さま、2019年になりましたね。新年あけましておめでとうございます! ツイッターでも告知しましたが、やっとブログ再開しようと思います。 始めたばかりだったのにいきなり休止かよと思われる方もいるかもしれませんが、これには訳がありまして。私事で申し訳ないのですが、大学を卒業するという、人生の節目的な夏を乗り越え、やっと社会人の生活にも慣れてきたという次第です。ブログを休止しても世間は待ってくれず、私が卒論に苦戦している間にまたもや新しいレーベルができたりと、書くことはいっぱいあります。そこで、今予定しているテーマをまとめてみました。 私が卒業したのはケルンの音楽(&ダンス)大学の教職課程です。私の周りには様々な音楽教育を受けてきた人達がたくさんいたこともあり、自分もピアノの先生をここ十年ほど勤めてきたこともあり、ケルンのジャズに大きな影響を与える、地元の音楽教育について、少し書いていこうと思います。ケルン音大で長年ジャズ科のトップであった(もうそろそろ定年かな?)ディーター・マンダーシャイト とのインタビューも紹介します。 以前紹介したピアニスト パブロ・ヘルト が、ジャズミュージシャンをインタビューするというシリーズがスタートしました。ちょっとずつ日本語で紹介していきます。 ケルン発のレーベル、こちらのジャズクラブやバーなど、どんどん紹介していきます。 コンサートとCDレビューは、友だちをレビューすると変なことになるので、ホドホドにやっていきます。 とりあえず考えているのは以上です。三日坊主なため、すぐにまた休止にならないようにゆったりと書いていくつもりです。皆さま、良いお年を!

ジャズ友がケルンに来たら…

ジャズ友がケルンに観光にきたら…   …という過程で、普通の旅行会社からは得られない情報をまとめてみようと思います。 ケルンはベルリン、ミュンヘン、ハンブルグに次ぐ都市で、人口は約100万人。しかしいわゆる観光スポットには数に限りがあり、日本人観光客は一泊する程度で次の街へ行ってしまうのではないでしょうか。ソコソコの大きさのメッセがあるため観光ではなくお仕事でいらっしゃる方もいると思いますが、ケルン大聖堂以外行くところがない、そう思われる方もいらっしゃると思います。 一般的には大聖堂、他12のロマン派時代の教会、美術館、そしてケルン特有のビール「Kölsch(ケルシュ)」を飲む居酒屋、ライン川、そしてこの町の人々が第五の季節と呼ぶカーニバル文化。このぐらいでしょうか。この辺りはガイドブックにいっぱい載っていますね。ちなみにですが、大聖堂に入ってすぐ右のステンドグラスには土星があります。「Saturn」という電化製品大手がスポンサーになったから、というトリビア。他にも大聖堂にはトリビアがいっぱいあるので、是非細部まで見ていってくださいね。   さて本題ですが、ジャズファンがケルンに来て、ライブに行きたい!となった時参考になるのはやはりネットです。 将来的にはこのブログを是非参考にしていただければと思うのですが、まだ全然データベースとして内容が成っていないので こちらのサイトもご覧ください。 http://www.jazz-in-koeln.de/ http://www.real-live-jazz.de/ http://www.jazz-guide-koeln.de/ http://www.cologne-jazz-supporters.de/   たまにライブシリーズがごっちゃになっているかもしれません、主なケルンのジャズのロケーションをリストアップしてみます。(大物、ローカル、ディクシー、セッション、ビッグバンドに分けてみました)   大物が見たければこちら Stadtgarten ジャズのみではないのですがどちらかというとジャズファンが喜びそうなバンドが来ていると思います Loft 現代系統の大物は大抵こちらです、こちらにもう少し詳しく書いてみました WDR Funkhaus 西ドイツ放送局のコンサートホール(大小あり)WDR Bigband もこちらで定期公演しています Kölner Philharmonie ケルンのフィルハーモニーですね。たまにジャズもやってます Next Level Jazz WDR Bigband レギュラーのサックスプレーヤー Paul Heller のライブシリーズ(毎月日曜日)   ローカルなジャズシーン、これが一番リストアップしにくく、一番興味を持っていただきたいところですね 上記の Loft 、 以前紹介した Salon de Jazz 、 他にも Stadtgarten の地下にある Studio 672 、 ちょっと高級感がある Altes Pfandhaus 、 レストランバーの ABS […]

ライブ!Subway Jazz Orchestra feat. Nils Wogram & Hayden Chisholm: „Getting Rooted“

2017年11月8日(水)ライブに行ってきました。 Subway Jazz Orchestra (-> website)が Nils Wogram (trb) と Hayden Chisholm (alt) をフィーチャー。 まず一言。メッッッッチャよかった!     。。。でもそれだけではレポートにならないので、もう少し詳細を書いてみます。 ライブスタートは夜8時半。入場料は 18€(通常)か 12 €(学生など)でケルンのジャズではアッパークラス。(twitter で日本円に換算してくださった方によると大人約2371円、学生1581円らしいです)もちろん何十ユーロするライブとかもありますし、あの二人をソロフィーチャーしていたらこのお値段では安いです。ビッグバンドの方も非常にいい音を出すので、逆に他のライブをもう少し値上げした方がいいと実感。 ライブに行こうと思ったきっかけは左に写っているCD Nils Wogram と Hayden Chisholm が長年一緒に弾いているワーキングバンド「Root 70」の2010年リリースの一枚。機会があったらぜひ聞いてみてください。(ディスクユニオンへ)なぜかワクワクするというか、ノリノリになります(笑)ジャズなんですけどね、ピアノとかギターがいない、つまりハーモニー担当がいないバンドです。そして二人ともケルン音大で学んでいた時期がありました。 で、いざライブへ。 ハコは「Subway」。一昔前はケルンでジャズといえばここだったらしいです。 1970年代から Subway では Dizzy Gillespie, Chet Baker, Dexter Gordon, Art Blakey, Ray Brown など、ジャズの大物がその跡を残していったそうです。(公式ページ参照)それからしばらくはジャズクラブとして有名どころではあったものの、21世紀になって現代風クラブに変わっていったのはジャズファンからしてみれば残念だったことでしょう。他のジャズクラブが出来ていく中、Subway でジャズが演奏されることはなくなった。。。そう思っていた矢先に若手のジャズアーティストがここで新しいビッグバンドを立ち上げ、定期ライブをするようになったのは2015年だったと思います。それが Subway Jazz Orchestra(SJO)。(動画は公式ページから借りさせていただきました)     前置きはこのくらいに。 Subway には地下への階段を降りて入場料を払い右の扉を開けて入ります。立ち込める熱気の壁を抜け、バンドメンバーと客とが入り混じっているところでなんとか右手のバーカウンターへ。飲み物を頼んだら次はライブ鑑賞のための立ち位置探し。当然数少ない椅子(多くても40席ぐらい?)はとうの昔に埋まっているので、バンドを横から見られるカウンターの前に陣取ります。真四角の4分の一の一角にバンド、その周りをエル字型に囲むようにして客がいる感じです。定期ライブもここ数回大盛況だったそうで、150人ぐらいはいるであろうハコはちょっとしたラッシュ状態でした。 バンドメンバーがだんだん集まってきて、「ちょっとごめんね」と言いながら […]

Dieter Manderscheid (b) ディーター・マンダーシャイド

前回、前々回は若手を紹介してきましたが、今回はケルンのジャズシーンでも重鎮と言えるコントラバス奏者、ディーター・マンダーシャイド氏について書こうと思います。彼がいなくてはケルンのジャズシーンは今の様になはならなかったでしょう。ここまでジャズ、そしてアヴァンギャルド系、フリージャズ等がケルンで発達できたのも彼の影響があります。 現在はケルン音大でジャズベースの教授をされていて、ジャズ科の学部長(っていうのでしょうか?)も務めています。いつも温厚で学生の味方と言われていますが、音楽家としての彼はまだ現役!ドイツ語圏や近場のヨーロッパのジャズフェスは制覇済みで世界中で演奏しています。Brötzmannといえば日本でも有名人と思いますが、彼とも録音をしていたりします。 彼のホームページでは最近のCDがリストアップされていませんのでここに一枚載せます。二枚目は少し古めで、日本のアマゾンにはこのほかにもう一枚しかなかったですね。      そしてコントラバス四人という珍しいコンボも組んでいます。このビデオは Stadtgarten というところで撮影したものですね。若手のドラマーとの共演です。 以前 KLAENG というグループに触れましたが、そのグループのお手本となったであろう JazzHaus の主要メンバーでもあります。この2グループについては後日詳しく。 ちなみにディーター・マンダーシャイドの世代は、少なくともケルンでは音大に入学してもジャズ科がまだなく、専攻できない時でした。クラシックで鍛え上げ、オーケストラでも演奏経験を積み、ジャズ仲間とともに新しい音楽を勉強していったのだそうです。JazzHaus メンバーを含め、当時のジャズプレーヤーの努力があって、今日音大でジャズ科が築かれてきました。今ではケルン音大でも特に進歩的と言えます。 ホームページはこちら。 参加バンド(抜粋) Frank Gratkowski Quartett BASZ Ekkehard Jost (Trio, Quartett, …?人まで)

Pablo Held (p) パブロ・ヘルド

パブロ・ヘルド。ケルンのピアニストといえば誰もが口にするのが彼の名前で、あの(!)ジョン・スコーフィールドと2回ほどツアーをし、録音もしています。 当時ケルンの音大で講師を務めていたジョン・テイラーに習うために来て以来、ここケルンを活動の拠点としています。2012年ケルン市のジャズ賞を受賞。他西ドイツ放送局 (WDR) のジャズ賞 2011、南西ドイツ放送局 (SWR) のジャズ賞 2014等受賞。ダウンビートに始まり、世界中で注目され、レビューされています。 童顔だし、実際若いので一見「これが?」ってなりそうですが、彼を生で聞くとどうしても圧倒されてしまいます。特に彼のトリオは三人とも阿吽の呼吸で、正直彼らの弾いている曲は何をどうやっているのか理解するのに一苦労です。っていうかできません(笑)たとえ楽譜持っていても簡単にはわからないでしょう。ドイツのジャズ界のトップと言っても誰も異論はないのではないでしょうか。 彼は KLAENG というグループのメンバーでもあり、同じグループの人たちと多数のバンドを組んでいます。 ホームページはこちら 参加バンド(抜粋) Pablo Held Trio Pablo Held GLOW 他多数

比較的新しいレーベル紹介

CDやLP、ジャズを聴くにはライブ以外にも音源を探すという手がありますが、有名どころで ECMとかでしょうか?ここ数年、自分たちのやり方で音楽を形に残したいという思いで幾つかのレーベルができています。今回紹介するのはそのうち三つで、どれも現役音楽家、それも結構若い人たちが立ち上げたところです。今後CDレビューとかもしてみようかな。 KLAENG records KLAENG (クレング)についてはまた後日書こうと思いますが、簡単にまとめるとケルンの若いジャズを統括しているとも言えるグループです。そのグループが自分や仲間の音源をCDやLPにし、レーベルとしてサポートしていくというのが、このクレング・レコーズですね。既にかなりの枚数が販売されており、正直どれを取ってもハズレはないと思われます。 FLOAT MUSIC フロート・ミュージックは二人のサックス奏者が作ったレーベルです。上記のクレング系統とも仲間で、商売仲間というよりは良きライバルといったところでしょうか。こっちとクレング、両方でCDを出している人も結構います。フロートボックスというレーベル独自のお試しコンピレーションを売っているところがいいですね。ジャンル的にはモダン寄り、あとビッグバンドのCDがあります。 IMPAKT クレングとフロートではジャンルは現代ジャズ、モダンジャズ、中にはサーフィンジャズっぽいものもありますが、インパクトはフリー、エクスペリメンタル、インプロ系統に限られています。ケルン近郊でフリー系を中心に活動している人たちが集まったグループで、レーベルもやろう、といったところでしょうか。ジャケットを見てもジャンルが大体想像できるのは楽しいかもしれませんね。

Loft (ロフト)

ケルンでジャズ、特に近代的なジャズを聴きたい場合はこのライブハウスがマストです。ケルンのエーレンフェルトという地区にある、Hans-Martin Müller と言うフルート奏者が28年前から(2017年現在)経営しているハコです。今のケルンのジャズを育ててきたと言っても過言ではないでしょう。ケルン音大のジャズ科の卒業試験の大半もここで行われます。階段を5階(ドイツでは地上4階と数えます)まで登らなければいけないところです。一応大道具用のエレベーターがありますが、楽器等を運ぶ以外は使わせてもらえません。 一時期、避難経路が少なすぎるという理由で閉店に追い込まれそうになったのですが、Stadtgarten (後日詳細掲載予定)や地元の音楽家(ジャズのみならず)などの取り組みにより金銭的な問題が解決され、今に至ります。 毎日のようにライブがあります。予約不要。大人料金9€、学生など割引で6€。 LOFT / 2ndFloor e.V. Wissmannstr. 30 50823 Köln Fon 0221 – 952 15 55 Fax 0221 – 952 15 56 info*loftkoeln.de(*が@です) „10 of the best jazz clubs in Europe“ (Adam McCulloch, the guardian, 02/2016)   *追記* ロフトのホームページに新しいページ「プロダクションアーカイブ」が制作されている最中です。ロフトで録音されたCDをリストアップしています。2017年のWDR(西ドイツ放送局)のジャズ賞、作曲分野、を受賞した Hendrika Entzian も、賞応募のCDをロフトで録音しています。録音はライブ盤を作るわけではない場合5階(4階)ではなく3階(2階)のスタジオでします。私は入ったことないのですが。

Dominik Mahnig (dr) ドミニク・マーニク

ドミニク・マーニクはスイス出身のドラマー。ヴィリザウという、ジャズフェスで有名な街出身。 ルツェルン(瑞)とケルンの音大を卒業、現在ケルンを活動の拠点としています。2017年ケルン市のジャズ賞を受賞。他2013年にはソロでヒルデン市(独)のヴィルヘルム・ファブリー賞、2015年には「The Great Harry Hillman」というバンドで ZKB賞(瑞)も受賞。後記バンドで2017年に初来日を果たしています。    こちら伏谷さんが執筆したJazzTokyoのブログ記事にも一目おくべしと、イチオシされています。 ドラムセットはそこまで大きくないものの、小物をたくさん用いて演奏するところが印象的です。小物にはオルゴールや空き缶、鈴、ロー◯ーまで使っていたりします。それと、左利きなのでセットを左右逆に設置。セッションなどでは周りのドラマーに嫌味を言われます(笑) *因みにドイツ語では「マーニヒ」と読むことが多いのですが、スイス及び南ドイツでは「マーニク」となります。 ホームページはこちら 参加バンド(抜粋) ZOOOM Trio Die Fichten The Great Harry Hillman Tamara Lukasheva Quartet 他多数

ケルン市のジャズ賞 Horst & Gretl Will – Stipendium

年一度、ケルン市のジャズ賞が授与されます。ホルスト&グレートル・ヴィル賞と言って、1998年より毎年一人、ケルンのジャズ界より選ばれています。2002年のみ二人選ばれていますね。これからここにリストアップされている人も含め、ケルンの音楽家を一人ずつ紹介していきたいと思います。 1998 Hayden Chisholm 1999 Nils Wogram 2000 Jürgen Friedrich 2001 Matthias Mainz 2002 Terrance Ngassa 2002 Florian Ross 2003 Lars Duppler 2004 Frank Sackenheim 2005 Niels Klein 2006 Florian Weber 2007 Laia Genc 2008 Philip Zoubek 2009 Robert Landfermann 2010 Tobias Hoffmann 2011 Benjamin Schaefer 2012 Pablo Held 2013 Stefan Karl Schmid 2014 Filippa […]

Salon de Jazz(サロン ド ジャズ)

ケルンの南の方にある小さなライブハウス、サロン・ド・ジャズ。 手作り感がいっぱいで、オーナー自身ピアニストとしても活動中です。30人も入れば満席ですが、グランドピアノもあり設備は整っています。地下にはスタジオもあり、ライブ録音も出来るという音楽家にとっては嬉しいサービス(有料)付き。 左奥のドア無きドアの方には小さなバーがあり、ライブ前や休憩などでリフレッシュできます。ライブは基本投げ銭で10ユーロ以上を目安にしています。 音響は、編成によっては少し難しいかもしれません。何しろ小さいハコなのでドラム、特にスネアあたりがちょっとうるさいことも。ですが、さすが現役ピアニスト運営とだけあってたいていはバランスが良く、親近感も湧くライブを楽しめます。 予約不要。バスや地下鉄の駅が近い上に、レストランやバーが近くにたくさんあります。気楽にふらっと立ち寄れるところですね。 Salon de Jazz Severinskloster 3a 50678 Köln info*salondejazz.de(*が@です) http://www.salondejazz.de/